【ブルーインパルスへの挑戦】第4話:航空学生二次試験「身体検査」突破のカギは視力!

こんにちは、Chakraです!

前回のエピソードでは、理数が苦手だった私が仲間や先生の力を借りて、人生で初めて“本気”になって挑んだ航空学生一次試験。そして「ダメだった」と思い込んでいた私に届いた、まさかの合格通知までをお届けしました。

今回は、その合格の余韻も束の間、次なる試練「二次試験・身体検査」へ挑んだ日々をお話しします。

当時は、裸眼視力1.0以上という今では信じられないような厳しい基準。 高校時代から右目の視力が徐々に落ちていた私は、「この試験を突破できなければ、夢はそこで終わってしまう」と覚悟しながら、緊張と不安を抱えて検査に臨むことになったのです。

高校時代から落ち始めた右目の視力が最大の不安材料に

体だけは健康だった私ですが、高校2年頃から、右目の視力が落ちてきたと感じ始めました。 視力が落ち始めていた私にとって、この身体検査は「夢の空を追いかけられるか」の分かれ道でした。

今でこそ、両眼とも遠距離裸眼視力が0.1以上、矯正視力が1.0以上に緩和されていますが、当時は「裸眼視力1.0以上」が絶対条件。 視力が落ちてきた私にとっては、大問題でした。そこから「視力回復」に本気で取り組むことになります。

当時はインターネットなどありません。本屋に行って視力回復について調べたり、知り合いにいい方法はないか聞いたり。 幸い、私の視力は1.0ギリギリのラインだったので、トレーニング次第で回復できる可能性はありました。

授業中も、先生の話を聞きながら?、窓の外の遠くを見たり、上空を通過する海上自衛隊のP3Cを目で追いかけたりして、視力回復につながるような行動を常に意識していました。

視力回復に賭けた鍼治療と父との3時間ドライブ

そんな中、両親が宮崎県にある鍼治療の院が良いと聞きつけてきてくれ、そこへ通うことになりました。 そこでは、目の周りの筋肉が凝り固まっているのをほぐす治療や、遠近の焦点を交互に合わせて筋肉を鍛えるトレーニングを受けました。

費用も安くはなく、片道1時間半、往復で3時間もかかる距離。それでも、忙しい父が毎週送り迎えをしてくれました。

思春期で悪ぶれていた私と父親。往復3時間の車内で会話が弾むはずもなく、学校のことや親族のことをポロッと話す程度。 当時はカーナビもなく、車にCDを入れて好きなミスチルを聴きながらのドライブ。

私は覚えていませんでしたが、数年後、父から「お前、車の中で『あー、パイロットなりたいな〜』って呟いてたな」と聞かされました。 その言葉を聞いて「なんとか受からせてやりたい」と思っていたそうです。

父は大雑把で楽観的な性格。細かいことに厳しくて、まじめで几帳面な母とはまるで正反対。
なんでも「いいんだが、いいんだが」と深く考えずにOKを出すタイプで、毎度母のマシンガントークに撃ち抜かれていました。

母は今でも呆れていますが、そんな父の良いところは「人の悪口を一度も言ったことがない」こと。それ以外は最悪らしいです笑

緊張の視力検査本番!1ミリでも近づこうとした必死の姿

そんな家族の支えもあり、迎えた二次試験本番。会場は海上自衛隊鹿屋基地。

検査は淡々と進んでいきました。身長、体重、血圧、聴力…どれもスムーズ。
けれど私の心は、ずっとその瞬間の到来を恐れていた。
そう、最大の難関「視力検査」の時間が迫っていたのです。

待機椅子に座っているだけで手のひらは汗でびっしょり。 鼓動が早まり、胸がドクンドクンと脈打ち、呼吸も浅くなる。「今までの努力が、ここで全部決まるんだ…」そう思うだけで、胃のあたりがキリキリと締め付けられていました。

視力検査の椅子に案内されると、私は「1ミリでも近く!」という想いで、浅く腰掛けました。

「さあ、はじめますね。では、これは?」

まずは穴の大きな最上段から。 「右、左、上…」と答える声が、少し震えているのが自分でも分かります。

検査官の指し棒が1段ずつ、時間をかけてゆっくりと下に移動していく。 小さくなる視力表の輪っか。それを見る私の目は、限界に近づいていく。

「やばい、あやしくなってきた…」

頭の中に赤ランプが点灯。 目玉のおやじばりに目を大きく見開き、涙を浮かべながら「えー、下っ!」と絞り出すように答える。

すると検査官の指し棒が止まり、左右にスライド。 「え?今の間違ってたの?それとも合ってたけど確認なのか?」

頭の中が真っ白になる。 呼吸が浅くなり、心拍はさらに加速。 視界がぐにゃりとゆがんだ気がして、焦れば焦るほど見えなくなっていく。

まさにプチパニック。 額にはじっとり汗、喉が渇いて唾も飲み込めない。

「はい、次は左目です」

検査官のその声は、まるで地獄の淵から引き上げてくれる命綱のように思えました。
「はあ、はあ…クリア、したのか…?」と心の中でつぶやきながら、震える手で反対の目を覆います。

左目はもともと悪くなかったので、呼吸を整えながら集中。 「上、右、左…」と落ち着いて答え、今度は確かな手応えを感じることができました。

両目の検査が終わった瞬間、背中から力がスーッと抜け、まるで椅子に体が溶けていくような脱力感に包まれました。

「よし、なんとか、乗り越えたかもしれない…」 そう心の中でつぶやいた私は、ゆっくりと息を吐くことができたのでした。

合格通知が届いた日と、次なる試練への覚悟

すべての検査が終わり、基地をあとにして帰路につく頃には、体も心も完全にクタクタ。
極度の緊張状態が続いた1日がようやく終わり、まるで糸が切れたように力が抜けていくのを感じました。

それでも、どこか胸の奥には、かすかな手応えと、「自分はまだ夢を追いかけられるかもしれない」という希望が残っていました。

合否の結果は後日通知とのことでしたが、「視力さえ通っていれば…」という根拠のない自信が、なぜか私の中にありました。

数日後、家のポストに届いた一通の合格通知。
「やった、通った!」
あの瞬間、何度も繰り返してきた視力トレーニングや、父と通った宮崎への鍼治療の道のりが、すべて報われたような気がしました。

こうして、無事に二次試験を突破。
次はいよいよ最終関門、「三次試験」へと進むことになります。

山口県の防府北基地。そこでは、憧れのT-3練習機に実際に搭乗するという、まるで夢のような舞台が待っています。

しかしそこで私は、それまで自分でも気づいていなかった“ある特性”と向き合うことになります。
そしてその出会いは、思いもよらない「試練」へとつながっていくのです。

おまけ|男の美肌ケア

今回の記事に全く関係ありませんが、私が使っている洗顔が使いやすくて最高なので紹介します笑

ワンプッシュでふわっと泡が出るから、泡立ていらずで時短できるのがポイント。洗い上がりもしっとり、つっぱらず、うるおいキープで毎朝気持ちよくスタートできますよ。

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