【ブルーインパルスへの挑戦】第1話:やんちゃだったChakraがパイロットを目指した物語

こんにちは、Chakraです!

今でこそ20年以上も空に関わる仕事をしていますが、子供の頃の私は、今とはまるで違う、やんちゃ盛りの少年でした。

「ブルーインパルスのパイロットになったくらいだから、きっと学生時代から優秀だったんでしょう?」と言われますが、実際はそんなことは全くなく…笑

どちらかというと、”男性版ビリギャル”のような存在でした。

この連載では、そんなChakra少年がどうやって空への想いを育み、パイロットという夢を掴んでいったのか。その挑戦と成長のストーリーを、数回にわたってお届けしていきます。

第1話では、「小さな憧れ」がやがて人生を大きく動かしていく。そんなきっかけとなった瞬間を辿ります。

幼少期|どこにでもいるような普通の少年

幼い頃の私は、本当にどこにでもいるような普通の少年でした。学校が終わればランドセルを放り投げて、近所の友達と外で遊ぶか、夢中でファミコンをやっていました。走り回って、転んで、そんな毎日でした。

家は、両親が共働きで電気屋を営んでおり、裕福ではありませんでしたが、にぎやかな家庭でした。3つ上の姉が一人いて、たまにケンカもしたけど、なんだかんだ一番身近な味方でもあったと思います。

幼稚園の頃は体操教室に通っていて、跳び箱とかマット運動がとにかく楽しかった。毎週その日が来るのが待ちきれなかったのを覚えています。小学校に上がると、親に勧められて習字を始めたけど、じっと文字を書くのが苦痛で…それでもなんだかんだ中学生まで続けていました。

成長とともに、やるスポーツも変わっていきました。小学校低学年では器械体操、3,4年では水泳、5,6年ではソフトボール。一番向いていたのは水泳だったかな。

当時は「ザ・昭和」の教育だったので、ドラマ「不適切にもほどがある」の野球部のような、ちょっと荒っぽくも温かい教育スタイルが当たり前だった頃です。

中学時代|初めて体験した飛行機と空への憧れ

中学ではバスケットボール部に入って、毎日汗だくになりながらコートを駆け回っていました。家に帰れば今度はギターに夢中。音楽の世界にも少しずつ惹かれ始め、日々の生活に新しい楽しみが増えていった時期です。

そんな中学2年の夏、人生を変える大きな出来事が起こります。

初めて一人で飛行機に乗り、大阪に住むいとこの家へ遊びに行くことになったのです。

初めての飛行機体験。よく分からないからワクワク感しかない。離陸の瞬間に体がふわっと浮く感覚、耳に響くエンジン音、すべてが新鮮で、興奮でいっぱいでした。

その日はあいにくの曇り空。
でも、厚い雲を突き抜けた瞬間、広がったのは眩しすぎる太陽と、真っ白で雄大な雲海。

「この雲に飛び込んだら、ふわふわして気持ちいいだろうな」

そんな無邪気な想像をしたのを、今でもはっきり覚えています。このたった一度の飛行機体験が、漠然としていた”空への憧れ”を、心に強く刻みつけた瞬間でした。

この「初めての飛行機体験」と「雲海を見た感動」は、その後の人生に大きな影響を与えることになります。

高校時代|ブルーインパルスとの運命的な出会い

高校は地元の鹿屋高校へ進学。勉強は好きとは言えず、学校態度は劣悪。放課後はバスケとギター、バンド活動ばかりに夢中になっていました。

2年生になると文系を選択。まさか将来受ける航空学生の試験で、理系科目が必要になるなんて、そのときは全く想像もしていませんでした。

そんなある日のこと。
悪ガキ高校生だったチャクラは、自転車をこいでいる最中、ふと見上げた空に釘付けになります。

「ブルーインパルス」が6機編隊で、完璧なデルタループを描いている光景を、偶然目にしたのです。

その美しさ、迫力、そして空いっぱいに広がる白い航跡に、自転車を止め、ただただぽかんと見とれていました。

「こんな世界があるなんて…」

この瞬間、”パイロットになりたい”という想いが、中学2年生の時に見た「雲海」と重なり、自分の中の”目標”として芽生えたのでした。

次回予告

今回は、空に特別な興味がなく、勉強嫌いでどうしようもない私が、ふとした瞬間に空への憧れを抱き、いつの間にか夢を育んでいった物語をお届けしました。

次回【第2話】では、いよいよパイロットへの道を目指し、航空学生試験に挑むまでの道のりを描いていきます↓↓

おまけ|夢を叶えるための実用書

数年前に出会った本で、夢を叶えるためにとても共感できる良い本がありましたので、紹介します。

【夢を叶えるゾウ】

関西弁を話すユーモラスなゾウの神様「ガネーシャ」が、平凡なサラリーマンに向けて、夢を叶えるための具体的な行動を指南していく物語。

ガネーシャの言葉は面白くて深みがあります。(以下、本書から引用)

「ええか? 自分が会社行く時も、営業で外回りする時も、カラオケ行ってバカ騒ぎしてる時も、靴はずっと気張って支えてくれとんのや。そういう自分支えてくれてるもん大事にできんやつが成功するか、アホー!」

「その場で『今日から変わるんだ』て決めて、めっちゃ頑張ってる未来の自分を想像するの楽やろ。だってそん時は想像しとるだけで、実際にはぜんぜん頑張ってへんのやから。つまりな、意識を変えようとする、いうんは、言い方変えたら『逃げ』やねん。」

笑いながら読めるのに、気づけば心にグサッと響く教えが満載。

「人生を変えたい」と思うすべての人におすすめの一冊です↓↓

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