こんにちは、Chakraです!
今回も、同期のHachiが開催したトークイベントで寄せられたご質問にお答えしたいと思います。このイベントは、2025年3月1日(土)に名古屋駅近くのABO Hallで開催されました。

ブルーインパルスのフライトスーツを着た、かわいい小学生からこんな質問をもらいました。
「コークスクリューは難しいですか?」
おお、いい質問だね!というわけで、今回はブルーインパルスの人気課目「コークスクリュー」についてお話ししようと思います。
コークスクリューとは?
コークスクリューとは、背面飛行をする5番機の周りを、6番機が螺旋を描くように回る課目です。
コルクの栓抜きのような軌跡を描きながら迫ってくる迫力と、2機の息の合ったブレイクのタイミングが見どころで、ブルーインパルスの課目の中でも、特に人気がある課目の一つですよね!
そんなコークスクリュー。
みなさんから見て、難しそうですか??
やっている側からすると…
コークスクリューって難しいの?
結論から言うと…
めちゃくちゃ難しいです!!
何が難しいって、6番機は5番機を中心に、狙った半径を保って回らないといけないから。
そして、その位置をキープしなければならないからです。
なんのこっちゃ?と思いますよね。
説明しますね。

5番機を中心に半径を保つ
「半径」とは、6番機が描く円運動の半径のこと。
そして、この“同じ半径”を常に保ちながら飛ぶことが、実はとても難しいのです。
下図をご覧ください。青い矢印が6番機で、図は5番機の真後ろから見た視点をイメージしています。
この動きの中で最大のポイントは「重力の影響」をどう制御するか。
1~4の各セクションで操縦桿(スティック)の操作は全く異なってきます。

まず①のセクションでは、螺旋を描き始めるために操縦桿(スティック)を手前に引きます。ここでは機体にGをかけつつ、右方向へロールを入れていきます。ちょうど、重力に逆らいながら機体を上に持ち上げるような動きです。
②では、さらに右へロールを加えながら旋回を続けていきます。
ただし、ロールを入れすぎてしまうと、6番機が5番機の真上を回り込むような形になり、急接近してしまうため非常に危険です。
逆に、ロールを入れずに操縦桿を引きすぎてしまうと、6番機は円の外側へと膨らみ、5番機との距離が開いてしまいます。
また、このあたりから機体の動きは「重力に逆らうフェーズ」から「重力に従って降下するフェーズ」へと移っていきます。
③が勝負どころ。この操作で全てが決まります。
スティックを引きすぎたり、ロールのタイミングが遅れると、6番機は一気に下方向へ落ちるように降下してしまいます。
逆に、ロールを入れすぎると、旋回半径が小さくなってしまい、5番機に接近しすぎてしまう危険も。
さらに、ここでGをかけすぎると、機体のエネルギー(速度)が落ちてしまい、5番機についていくのが困難になります。まさに紙一重のバランスが求められるポイントです。
④では、重力にMAX逆らいながら、スタートポイントに戻ります。
もう、説明がマニアックすぎて、何がなんだか分かりませんよね…
半径を保つだけではない?
いかがでしたか?
このように、重力と絶えずせめぎ合いながら操縦するコークスクリューでは、「一定の半径を保つ」だけでも、非常に高度なコントロールが求められるのです。
そして実は、難しいのは「半径」だけではありません。
次回の後編では、「半径を保つ」以外に立ちはだかるテクニカルなポイントをご紹介していきますね!
番外編
今月号のJ-WINGでは、私がブルーインパルスに着隊した当時の隊長「WATT」さん、そして同じ時期に整備員として活躍されていた渡邉さんが特集されています。
現在、WATTさんは松島基地司令に、渡邉さんは准曹士先任という立場で、それぞれ空の最前線を支えていらっしゃいます。

お二人には本当にお世話になり、頭が上がりません!
粒木友香里カメラマンの連載です。まだご覧になっていない方は、ぜひチェックしてみてください↓↓
コメント
毎回コメント書き込んでる。すみません。
>もう、説明がマニアックすぎて、何がなんだか分かりませんよね
はい😢
簡単に言っても4ヶ所での操作が異なるの想像の外でした。
見ている側は安易に
・半径が大きいな
・5番機と位置がずれた?
等々思ってしまっていました。
これからは「かっこいい」と思うだけでなくブルーの方々の頑張りに感謝しながら一つ一つの演目を楽しんで拝見致します。後編が楽しみです🥰
コメントありがとうございます。
操縦の説明、ちょっとマニアックすぎましたね…
「かっこいい」の裏にある細かい工夫やチームワークを感じ取っていただけたこと、本当に光栄です。
後編も全力で仕上げますので、お楽しみに✈️