日本の空を守る誇り【元戦闘機パイロットが語るアラート待機】

こんにちは、Chakraです!

元戦闘機パイロットであり、元ブルーインパルス6番機パイロット。そして現在はビジネスジェットの機長として空を飛び続けている私が、航空自衛隊でのリアルな体験をもとに「日本の空がどのように守られているのか」についてお伝えします。

普段、何気なく生活している裏側には、どのようなリアルがあるのでしょうか?


日本の空を守る航空自衛隊の使命とは?

自衛隊の使命は「日本の平和と独立を守り、国の安全を保つこと」です。これは、国民の生命や財産、領土や領海を守ることを意味します。

つまり、航空自衛隊は平時から常に日本の空の安全を監視し、有事の際には即応できる体制を整えている防衛の要です。領空を脅かす行動があれば、ただちに行動を起こし、国民の生活と主権を守るために対応します。

なんだかカタイな…と感じたみなさん。簡単に言えば、自宅の窓から外を常に見張ってる感じです。

自宅の玄関に監視カメラを設置している方も多いと思います。例えば、玄関周りに変なおじさんがウロウロしているとします。そんな人が来たら、なんだか怖いし見張りますよね。
もしも、自宅の敷地に入りそうなら、「何やってるんですか?」と聞くでしょうし、入ってきたなら「あなた、誰なんですか!」と警告する感じです。
相手が「そうです、私が変なおじさんです!」と言ったなら拍手してあげてください。でも、そんなことはないですよね笑

領土や領海は、まさに「自分の所有する土地であり、譲れない大事な場所」。それを断固として守り抜くために、航空自衛隊は24時間365日待機しています。

その中でも「スクランブル発進(緊急発進)」は、まさに空の守り手としての象徴的な任務です。これは、他国の航空機や不審な飛行物体が日本の領空に接近した際に、即座に戦闘機を出動させて対応する任務です。

私も数えきれないくらいのスクランブル発進を行ってきましたので、自身の経験をもとにアラート待機についてご紹介します!

アラート待機の仕組み【24時間365日】

全国の主要な航空自衛隊基地では、「アラート待機」と呼ばれる即応体制が整えられています。これは戦闘機とパイロットが、スクランブル命令に備えて24時間体制で待機する制度です。

アラートのベルが鳴ると、一目散に戦闘機に駆け込みます。離陸までは5分以内。国籍不明機の近くまで飛行し、目視で確認を行います。このような任務は年間1000回を超えることもあり、1日数回発生することも珍しくありません。
対象となる航空機の飛行コースや速度、高度、意図を見極める必要があり、戦闘機パイロットには高度な技術と冷静な判断力が求められます。

私もF-15パイロットとして、那覇基地などで多くのスクランブル任務を経験しました。
待機中も常に気を張り続けなければならず、精神的なプレッシャーは大きいものです。「Gスーツ」を着用し、冬には「耐寒服」と呼ばれるゴワゴワした服を着て待機します。もちろんフライトブーツも履いたまま。

スクランブル発進は年間1000回を超えるのにもかかわらず、こうした任務はテレビや新聞で取り上げられることは多くはありませんよね。ほとんどが人知れず行われています。
誰かが空を見守ってくれているからこそ、私たちは安心して暮らせるのです。

今この瞬間も、日本全国では日本の領土・領海を守るために、日本全国でアラート待機をしてくれています。感謝ですね。

国民の理解が自衛官の力になる

航空自衛隊の任務は、一般にはあまり知られていないかもしれません。しかし、国民の皆さんの理解や応援は、現場の隊員たちにとって何よりの支えです。

私はブルーインパルスの一員として、全国各地を飛びました。展示飛行を通じて、たくさんの笑顔に出会いました。その活動も「航空自衛隊の理解を深める」といった役割を担っていたと感じています。

一人でも多くの方に空自の活動を知っていただきたいですね。

これから空を目指す人たちへ

私も最初は、ただ空を見上げる一人の高校生でした。

自衛隊に入隊し、苦しい訓練や緊張の任務も経験しましたが、その先には「仲間」「誇り」「使命感」がありました。空を飛ぶとは、自分自身を磨き、人を信じ、国を思う心を育てること。

誰だって、最初は初心者です。失敗も挫折もあります。でも、そこであきらめず挑戦し続けることが、自分の未来を切り開く力になります。

航空自衛隊は、多くの仲間と成長できる素晴らしい場所です。迷っているなら、まずは一歩を踏み出してみてください。あなたの力が、日本の空を支えます!


まとめ【日本の空は誰かの努力で守られている】

日本の空が今日も安全なのは、航空自衛隊の隊員たちが24時間365日、備え続けてくれているからです。彼らの努力や覚悟、そして使命感があってこそ、私たちは安心して空を見上げることができます。

見えないところで、黙々と空を守り続けている
その事実を、少しでも多くの人に知っていただけたら嬉しいです。空に関わるすべての人たちへの感謝と敬意を、これからも伝えていきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


アイスマン、かっこよかった… ご冥福をお祈りいたします。


コメント

  1. 我妻良則 より:

    お疲れ様です。
    アラート待機中は部屋から一切出られないと承知していますが、かなりの集中力が要求されるのではないかと思われます。
    とは申せ、人間ですから長時間の待機で集中力を維持する事はかなり困難と思うのですが、チャクラさんは集中力維持のために、普段行っているものはありますか?